井口十二神祇神楽 〜吹き火と十二神祇の神祭り〜


 神楽の幕間を利用して、境内の一角で「吹き火」(花火)の美の妙技を競う炎の芸術が展開される。この吹き火は、一般に見られる打ち上げ花火ではなく、火薬を込めた竹筒の口火に着火すると、火が吹き出す仕掛けとなっている。従来、火薬の分量や吹き火の構造は、それぞれの家の秘伝として製造されていたが、現在は、約1か月前から製造認可場に出向き製造しているのが現状である。
 吹き火は、硝石、硫黄、木炭粉、鉄粉を原料とし、硝石、硫黄、木炭粉を細粉末にして、所定の割合で調合し、これに鉄粉を混ぜ合わせたものを孟宗竹に込めて、口火を切って完成される。竹筒の上から吹き出す火炎は暗闇の中に浮かび上がり、その美しさは参拝者に感動を与え魅了する。吹き火の奉納者は、この一瞬のために丹精込めて吹き火を製造するのである。
 
 
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